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情報配線システムの諸規格について

ANSI/TIA-568-C.2
Balanced Twisted-Pair Telecommunications Cabling and Components Standards

この規格書では100Ω平衡ツイストペア配線の部品に対する要求仕様および施工された配線のフィールドケーブル試験機による規格値も定めています。対応する品質はCategory3, Category5E, Category6とCategory6Aであり、国際標準規格であるISO/IEC規格とは一部異なります。

TIA規格では単に規格値を制定するだけではなく、品質を確保する施工方法や測定試験方法等も定めなければ意味が無いとする思想に基づいているためで配線規格に関してはISO/IECに比べて、より現実的な規格となっています。

本TIAの部品規格では製造メーカーの開発部門にて、共通の試験方法が実施されることを求めています。これにより本規格書に従えば、各メーカー間で一定以上の品質の部品が市場に投入されることとなり、更にメーカー間での互換性が保たれることを意味しています。

しかし、残念ながら現実的にはそうではありません。多くのメーカーが製造する配線部品の中には本規格書の性能を満たさない物や劣悪な性能を示す不良品も市販されています。

その結果、多くの工事会社は配線工事後のケーブル試験において無駄な時間を費やしたり、ケーブル試験機の設定の操作により試験を合格させている場合があります。

当社では、各部品単体の性能を事前に試験評価することにより厳格な部品選定を行い工事会社にとっては無駄な施工時の労務コストを抑えるとともに、エンドユーザーに対しては長期的なコスト削減を提供することが可能です。


『解説』
・プラグとジャックの下位互換性と相互接続性能表
 以下はANSI/TIA-568-C.2の4.1 Backward compatibility and interoperabilityに記述されている各カテゴリーのプラグとジャックの組合せ性能を示しています。
モジュラーコードの両端のプラグの漏話特性はジャック側で補正されるのですが、同一および別カテゴリーのプラグとジャックを組合わせた時に必要となる総合性能は少なくとも下位の性能以上を確保しなければなりません。これにより、配線システムのカテゴリーが混在しても必要なカテゴリーが保証されることになり、過去の投資が無駄にならずに使用可能となります。

Table 1 - Matrix of backward compatible mated component performance
Category of Modular Connecting Hardware Performance
Category 3 Category 5e Category 6 Category 6A
Modular Plug
& Cord Performance
Category 3 Category 3 Category 3 Category 3 Category 3
Category 5 Category 3 Category 5e Category 5e Category 5e
Category 5e Category 3 Category 5e Category 6 Category 6
Category 6 Category 3 Category 5e Category 6 Category 6A

また、プラグとジャックの特性については本規格で新たな測定方法が確立されたことから旧規格(ANSI/TIA-568-B.2)に比べて格段に精度が向上しました。これにより、メーカーの異なるパッチパネルとモジュラーコードを組合わせても利用者はANSI/TIA-568-C.2対応の製品を使用する限り、問題なく所定の性能が得られることになりました。
実は、この表自体はCategory6A規格を除いて旧規格から継承されたものですが、その測定方法がDe-embedded測定法という測定誤差の多い手法であったことから性能を満たさない部品であってもメーカー側では、その原因を測定手法に起因するものであると主張できたのです。
なお、この新しい測定方法はCategory6A規格の制定に伴い開発されたのですが、従来のCategory6とCategory5e規格にも適用されることになったものです。

・その他の性能要件
 本規格には各部品の機械的要求条件、信号伝送要求条件そして測定方法等に加えて工事会社が施工後に実施するパーマネントリンク試験やチャネル試験についての各値についても定義されています。
To Page Top 2011年8月19日

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