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Data Centers

情報配線システムの諸規格について


今日の企業情報ネットワークを支える商用ビル情報配線システム (Structured Cabling System) の主規格は1991年に米国標準規格ANSI/TIA/EIA-568として制定されました。

その後、IEEE Ethernet技術の高速化(100Mbps対応)とともに1995年にANSI/TIA/EIA-568-Aに改定され、2000年から2001年にかけて1Gbpsに対応するANSI/TIA/EIA-568-B.1、B.2、B.3の3分冊となる規格書が発行されました。
そして更なるIEEE規格の高速化(10Gbps以上)に合わせ米国TIA TR-42規格委員会ではケーブルとコネクタの新しい試験手法を確立し、2008年から2009年にかけてANSI/TIA-568-C.0, C.1, C.3, C4の5分冊に渡る規格書が発行され現在有効な規格となっています。

 

 

また、配線システムの構築には適切なケーブルルートの確保や通信機器用のスペース設計が必要になることからANSI/TIA-569(Comercial Building Standard for Telecommunications Pathways and Spaces)規格も改定され現在はTIA-569-Bとその追加規格TIA-569-B-1に改定され安定な通信を行うためのガイドラインが示されています。それらの内容はネットワークの設計・施工・試験に必要とされる周辺技術全般に渡る内容となっています。

また、このCシリーズから情報配線システムが布設される周辺環境条件が盛込まれMICEの各パラメータを3つのレベルに分けて必要な材料選定を行うとともに適切な環境設計、施工をしなければならないとされています。

Category6配線(2002年6月TIA規格承認)は対応する通信機器が普及しないまま9年が経過し、IEEE802.3an 10GBASE-T通信規格により、次世代通信規格に必要な性能はCategory6配線ではなくCategory6A配線となりました。(2008年4月発行済み)

また、これまでの規格は一般オフィス用と定義された規格であったことから、大規模データセンターや一般企業のサーバールームに対応できる新しい設計基準として2005年4月にANSI/TIA-942とその追加規格2冊が発行されています。
現在多くのデータセンタが既にサービスを提供していますが、既存センタの設計変更や今後設立されるデータセンタおよび一般企業のサーバールームの設計基準となる規格です。

さらに、一般商用ビルの配線規格に加えて工場などの劣悪な環境下での配線規格である工業用配線規格がISO/IEC 24702(2006年7月発行承認済)とIEC 61918として制定されています。これに対応する米国規格は2009年3月に発行されたTIA-1005となります。

また、PoE電源供給規格に対応する配線規格はTechnical System BulletinであるTIA-TSB 184として2009年の7月に発行されました。TSB 184では消費電力の大きなIEEE 802.3at-2009やIP電話のIEEE Std 1394-2008にも対応し、従来の802.3afの15.4Wでは大きな問題にならなかった温度上昇について記述されています。摂氏10度までの上昇を許容することでCategory5E以上のケーブルで2対で30W以上の大きな電力供給が可能となります。
しかし、環境により摂氏10度の温度上昇を許容できない場合もあることからケーブル長を含めた配線設計は正しい知識が求められることになります。



情報配線システムの国際標準規格であるISO/IEC 11801は米国からの提案により発足したISO/IEC JTC1/SC25/WG3の委員会において1995年に制定されました。

日本における情報配線システムの規格は国際標準規格ISO/IEC 11801の日本語翻訳版であるJIS X5150があり1996年に制定されました。1999年ISO/IEC 11801に1000Base-TをサポートするCategory5E相当の規格が追加されたことから、2000年にJIS X5150-2000追補1が発行されました。
また、ISO/IEC JTC1/SC25/WG3の2002年9月会合においてにISO/IEC 11801の2nd Editionに改定され、Category6相当の規格をClass E、そしてCategory7相当規格のClass Fの規格が盛込まれました。

ISO/IEC 11801の2nd Editionが制定されたことに伴い日本においてもJIS X5150:2004として2004年6月20日に改定されています。

さらにISI/IEC 11801の最新改定版であるAmendment 2 (2010年4月発行)では10GBaseTをサポートする規格Class-EAおよび従来のClass-F (600MHz)とその拡張規格としてのClass-FA (1000MHz)と最新のIEEE 802.3ba対応に刷新されています。

また、ISO/IEC 24764としてデータセンタ規格が2010年の4月に発行されていますが、TIA規格と異なり内容は配線規格に限定されています。


TIA委員会では更なる高速通信に対応するために新しい配線システムの検討が開始されました。既に存在しているISO/IECのCategory7A規格では1GHzまでの帯域しか無いため10GbE以上の速度を目指すには更なる広帯域化が必要です。

米国のTIA TR42.7委員会ではISO/IEC規格とは別の標準化を目指しています。
しかし、配線システムの広帯域化には技術的課題も多く現状のネットワークアナライザにインピーダンス整合と平衡不平衡変換に使用されていたバランを使用する方式では無い方式による試験構成の検討も同時に進んでいます。

なお、ISO/IEC 11801のAmendment 2には既にClassFA用としてCategory7A部品規格が登場していますが、ClassFA同様対応する精度が保証されたフィールド試験機が無いため現在のところ有名無実の規格となっています。

また、データセンタ規格であるANSI/TIA-942規格も2011年秋を目途に改定される予定でANSI/TIA-942-Aとなります。

IEEE 802.3ba規格であるEthernet 40Gbpsと100Gbps対応の光ファイバーは既に市販されていますが、多芯光ファイバーケーブルの極性についての施工ガイドラインおよびOM4マルチモードファイバーを取り込んだ追加規格がANSI/TIA-568-C.0-2として近日中に発行されます。
To Page Top 一部改定 2011年8月19日

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